実際に有った脅迫事例
都市開発に関する脅迫事例です。
とある、飲食店が都内で営業をしていました。その物件は土地と家屋を所有している大家さん、そしてそれを賃貸契約をして店舗として借りていたS氏、S氏が大家さんに無断で店舗を貸し出してそれを借りていたY氏。という三者が絡んだ事例。
事の発端は、この店舗並びに店舗周辺地域が都市開発によって退去の要請により起こったものです。ご存じの方もいるかと思いますが、都市開発やその地域の開発などでは退去に於ける退去費用を補償してもらえる事があります。退去費用に関しては、その家屋や土地に住んでいたり事業を営んでいたりする年数や実績も加味されて事業の補償金、それと引っ越し費用、移転先の確保費用を含めた公共事業者側(実際には交渉に入る業者が応じる)から退去費用の提示がなされます。
要はある程度まとまった予算が退去に伴う費用として支払われることになります。ここでよくこの退去費用目当てに店舗を借りたり、住んだりしてこの費用を少しでも多くもらって利を上げようとする如何わしい輩が出てきます。
この時に、すぐに退去せずに希望の金額まで交渉して少しでも嵩増しさせる行動にでて交渉に入る事「ごね得」と言われています。しかしこの「ごねる」行動と交渉するには実際にそこの事業所を営んでいるもしくは住居に住んでいる実態が必要になるわけです。
この都市開発における脅迫はここから起きました。S氏がY氏を脅迫し始めたのです。この店舗で実際に事業を営んでいたのはY氏であってS氏ではないのでこの都市開発の交渉が始まる前にY氏を追い出しS氏が今まで事業を行ってきたという既成事実を作り「ごね得」しようとしました。
ここからが肝になります。ここでY氏は瞬間憤慨しましたが一旦心を落ち着かせて、どの様にしたらこの如何わしいS氏と対等に立ち向かえるか考えたのでした。しかしY氏には高額な弁護士費用を払って勝てるか?分からない交渉ごとに費やす持ち金も無い、法律の知識もない、そこで先ずはその追い出そうとしている行為は脅迫にあたるのだろうか?という確信が必要だと気付いたのです。ここで私(レリーフ探偵事務所)に相談があり盗聴を始めました。それを確認して今度はS氏が脅迫しているか?どうかは動画もしくは音声解析するしかないので、Y氏とS氏の会話を動画により隠し撮りすることを決行しその脅迫動画を保存しました。
そして私の知り合いの弁護士T氏と会い「実は脅迫の様なことを受けている方がいまして、、、、、」と伝えたところ、弁護士T氏は「今度うちの事務所に来てくださいそこで盗聴器を渡すのでそれで実際の音声を盗聴したものを聞かせて欲しい」旨、言われたので、S氏とY氏の会話は録音も撮影もしてあるので見てもらえませんか?とお願いしT氏弁護士に確認してもらいました。
結果、数日後T弁護士より「Yさんのこの事例私が代わりますよ」という要は弁護してもらえる事になった訳です。ここで弁護士T氏にバトンタッチ!この弁護士が間に入るとなった瞬間、仮にS氏からY氏に電話やメール一つでもしたら訴訟の範囲になるのでS氏からY氏への連絡は一切不可能で全て弁護士を通しての交渉になります。そしてS氏は脅迫していることが証拠で撮られている事をT氏弁護士から言われあっけなく退散しました。また大家さんにも実際に事業を営んでいたのはY氏だと認めさせてY氏が退去費用を受け無事に事業を乗り切れたのでした。
私はこの事例に直接関わったのですが、上手く盗聴&盗撮できたことが勝因だと思いました。もしS氏にバレていたら、このような如何わしい奴は上手く事をかわして脅迫していることが分からないようにY氏を追い出して漁夫の利をあげていたに違いありません。
ここで何より確信し良かったと思った事は「弱い人の役に立てて本当に安堵した」といううれしい気持ちになれたことです。
今後も人の(弱者や正当なことをされていながら困っている人)何らかの一助になれればと今も前進しています。
